不動産業界におけるロングテールSEO

SEOの一環として、検索キーワード対策があります。SEOを施しているサイトなら、例外なく検索キーワードの設定をしていることでしょう。
しかし、「大阪の賃貸物件を扱っているから『大阪 賃貸』」といった曖昧な狙いで設定していませんか?
このようなキーワードは検索数が多くても、大手ポータルサイトが絶対有利なため上位表示は難しいでしょう。
では、どのようなキーワードが効果的でしょうか?
検索数こそ少ないものの、競争率が低く具体的なキーワードを狙うのがコツです。
今回は、大手サイトでなくても上位表示や反響が狙える手法「ロングテールSEO」についてご紹介します。


「大阪」「賃貸」といったキーワードを「ビッグキーワード」といいます。
名前の通り、対象となる範囲が広いキーワードです。当然、検索数も多く上位表示されれば高い効果を得られます。

しかし、ビッグキーワードは不動産ポータルのような大規模サイトが有利です。
このようなキーワードの場合、検索結果の上位は不動産ポータルが占めてしまいます。
また、Google検索の結果を一つ一つチェックするより不動産ポータルで比較した方が早いでしょう。そのため、ユーザーはどうしてもポータルサイトに流れてしまいます。
以上のことから、ビッグキーワードで流入を狙うのは至難の業です。

では、狙うべきキーワードはどのようなものでしょうか?
それは「ロングテールキーワード」です。

ロングテールキーワードとは「それ自体の検索数は少ないものの、特定の情報に絞られたキーワード」のことです。
例えば「梅田 ワンルーム 築浅」などになります。

このようなキーワードは、ビッグキーワードに比べて検索数は落ちます。
一方で、競合が少なく上位表示を狙えます。
また、ビッグキーワードのように曖昧な言葉ではないことに、様々なメリットがあります。

先程挙げた「梅田 ワンルーム 築浅」というキーワードを考えてみましょう。
キーワードが示す範囲は狭いものの、逆に言えば地域や条件が絞られており具体的になっていることが分かるでしょう。
このキーワードで検索するユーザーは具体的な情報を求めており、検索条件に対して関心が高いというわけです。


また、情報を絞っているということは、積極的に情報収集しようという意思の表れでもあります。
つまり、ロングテールキーワードを狙うことで「質が高い」ユーザーに対してアプローチが可能になります。
ロングテールキーワードを元にSEO対策を取ること、これこそが「ロングテールSEO」です。

ロングテールキーワードで検索するユーザーは特定の分野に関心が高いです。従って、ユーザーのニーズをピンポイントで狙った施策を取る必要があります。
自社のターゲット顧客は?どのような情報(物件・地域など)を提供できるか?などを考え、そこから狙うべきキーワードを逆算しましょう。
また、検索結果から訪れるページにも工夫が必要です。


ユーザーが関心を持つ、有益な情報が掲載されていれば反響に繋がりやすくなります。
キーワードの性格上、物件詳細ページがヒットしやすくなります。
単に物件の情報を載せるだけでなく、コンテンツとして作り込めばユーザーの興味を惹くことができます。

コンテンツの作成手法について、詳細はこちら。

「コンテンツマーケティングは不動産ホームページに最適!」
https://www.fudoukun.jp/blog18/

不動くんなら物件詳細ページにフリースペースが設けられているため、追加コンテンツを作成することが可能です。


ロングテールキーワードを活用することで、検索結果の上位を狙え、尚且つ質の高いユーザーにアプローチすることが可能になります。
一方で、闇雲にキーワードを狙っても効果は低いでしょう。
自社の強みをしっかり把握し、ユーザーの関心に応えることを意識する必要があります。
「ユーザーに狙いを定め、目を惹く」ことがロングテールSEOのコツです。